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HyperLib 1997 Winter - Disc 1
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媛栗暦 1.1.5.sit
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媛栗暦 1.1.5
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媛栗暦.読
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1994-10-11
|
25KB
|
447 lines
ハ
-
-----------------------------------------------------
媛栗暦.読 初版第二刷第五改 (ver. 1.1.5)
**「媛栗暦」スタックドキュメント**
(c) 1994, 桃里風(MXB02102 @ Nifty-Serve)
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1. 「媛栗暦(ひめくりこよみ)」スタックとは何か?
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日めくりカレンダーのカラースタックです。スケジュラ機能等の便利な機能はありません(笑)。フリーウェアです。
2. なにゆえ「媛栗暦」を作ったか?
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Macには、カレンダー、スケジュラといった類のフリーウェア・シェアウェア・商品が数多く存在します。しかしながら、「日めくりカレンダー」に相当するソフトには、お目にかかったことがありません(もっとも、最近は現実の世界でも「日めくり」はあまり見かけなくなりましたね)。それじゃひとつ作ってやろう、ということでつくったものが、この「媛栗暦」スタックです。
一般に、日めくりカレンダーには、干支や六曜をはじめ、九星・二十八宿・十二直や、八専・三隣亡などの暦注、はたまた、今日は何の日かなどが満載されています。この「媛栗暦」にもできる限りのものを載せています。
実際問題として、単にその日の日付と曜日が知りたいということであれば、わざわざ日めくりカレンダーなんて必要ないでしょう。六曜(大安とか仏滅とか)はともかくも、いまどき、暦注を本気で必要とする人がそんなにいるとも思えません。しかし、Mac の良いところは、『特に役には立たないかもしれないが、味がある』ソフトがあるところです。「媛栗暦」は、まさにこのようなソフトを目指しています(別に役に立ってもいいのだけれども)。
3. 主な機能
------------
○「媛栗暦」では、以下のものを表示します。
・日付
・年の干支・九星・二十八宿
・曜日・六曜・干支・九星・二十八宿・二十七宿・十二直・旧暦・月齢
・二十四節気・雑節・暦注・下段暦注(これらは、日によっては無い場合あり)
・記念日・行事など(これらは、日によっては無い場合あり。カスタマイズ可能)
・誕生日のダイアログとPICT(配布初期状態ではデータが存在しません)
・干支・六曜・二十八宿(二十七宿)・十二直、及び、暦注の解説(※)
・おまけとしてユリウス通日・年間通日・立春通日・七十二候
○任意の日付を指定できます。(但し、1980年〜2060年までの範囲)
○その月のカレンダーの表示ができます。
○全体を縮小表示できます。
--------------------------------------------
(※)
吉凶の解説はあくまで参考程度のもので、結局は迷信ですからくれぐれも真剣に悩まないようお願いします(笑)。
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4. 動作環境
------------
○漢字Talk7 (System 7.1.x) 以上 ( 日本語環境必須 )
おそらく、英語版System7.1.x以上+JLKなどでも稼動可能です。
○HyperCard 2.1 以上
○カラー 8bit(256色) 以上
5. 動作確認
------------
○Mac IIci 20MB RAM + PowerCache 50MHz with FPU
漢字Talk7(Syetem 7.1)
+WXII-Mac 1.0.2
+HyperCard 2.1J/2.2E/2.2J-Lite
+INIT/cdevテンコ盛
○PowerMac 7100/66AV 32MB RAM
漢字Talk7(Syetem 7.1.2)
+WXII-Mac 1.0.2
+HyperCard 2.1J/2.2E/2.2J-Lite
+INIT/cdevどっさり
6. 使い方
----------
[1] 起動前の準備
まず、「媛栗暦」本体と、記念日・行事辞書「KOYOMI」を同じフォルダ階層に置いてください。なお、記念日・行事辞書は単なるTEXTファイルなので、改造したものや自家製のものでも一向に構いませんが(データフォーマットは同梱の「KOYOMI.読」に書いてあります)、ファイル名は必ず「KOYOMI」としてください。なお、改造等に関しては、後述の『利用条件・転載条件・免責条項』の章を参照してください。
[2] 起動
上記動作環境のもとで、「媛栗暦」をダブルクリックで起動してください。
[3] 日めくりカレンダー表示
はじめに、Copyright 表示とともに、起動時のチェックに続いて起動当日の情報を引っ張ってきます。ちょっと時間がかかりますが、しばし待っててください。しばらくすると、メインの画面を表示します。右上の?部分をクリックすることで簡単なヘルプが見れるようになっています。
[4] 年月日選択
日めくりの日の部分をクリックすると、年月日を入力するダイアログが表示されます。なお、年は、必ず4桁で指定してください。
また、日めくり部分の右上と左上の矢印をクリックすると、翌日・前日の日付の指定と同じになります。更にこれら矢印をoptionを押しながらクリックすると翌月・前月、commandを押しながらクリックすると翌年・前年の日付の指定と同じになります。
[5] ミニカレンダー表示
日めくりの月の部分(日付の上部)をクリックすると、ミニカレンダーを表示します。休日が下線付きで表示されます。
[6] 記念日・行事表示部の拡大
記念日・行事表示部にマウスカーソルを持っていくと、カーソル形状が虫眼鏡になります。この状態でクリックすると、記念日・行事表示部が拡大されてスクロールテキストとして表示されます。もう一度クリックすると元の状態に戻ります。
[7] 縮小表示
右上の?のとなり(と左上の)小さな●をクリックすると、日めくりの部分だけの小さな表示となります。デスクトップ上にでも置いて可愛がってください(笑)。画面をクリックするか、optionを押しながらreturn(またはenter)で、元の状態に戻ります。
また、縮小表示状態のままスタック終了すると、次回立上げ時に自動的に縮小表示になります。
[8] 誕生日表示
「KOYOMI」ファイルに、
Bm,d,某
と言う書式でデータを入れておくと、m月d日当日の起動時にダイアログで
某さん誕生日おめでとうございます。
と出ます。更に、媛栗暦本体と同じフォルダに「絵」フォルダを用意し(デフォルトで添付されてます)、その中に上記で指定した名前(ここでは「某」)と同じファイル名のPICTファイルを入れておけば、ダイアログの前にこのPICTを表示します。顔写真など入れておくといいかもしれません(以上のことは、「KOYOMI.読」にも書いてあります)。
[9] おまけ
日めくり部分の右下の小さい三角をクリックしてみてください。ユリウス通日、年間の通日(1月1日からの積算日数)、立春通日(立春から数えた日数)、そして七十二候を表示します。
[10] 日めくりデータの書出し
左下部にあるボタンは、表示中の日付のデータを TEXT ファイルに出力するためのボタンです。
7. 使用上の注意
----------------
○HyperCardのバージョンについて
このスタックは、起動時にHyperCardのバージョンをチェックしており、2.1 以上でないと起動できません。もし、HyperCard 2.2 でランタイム版(アプリケーション)として保存する場合には、バージョンは設定しないでください。
○システムのバージョンについて
このスタックは、起動時にシステムのバージョンをチェックします。漢字Talk7 以上(システムバージョン 7.1.x 以上)でないと起動できないので注意してください。
○メモリについて
このスタックはカラーを使用している関係で、多少メモリが必要になります。HyperCard本体のアプリケーションメモリを 2000K 以上にしてください。
○日本語環境について
このスタックは、起動時に "Osaka" フォントの存在(つまり、純正日本語システムが組み込まれているかどうか)をチェックしています。 "Osaka" フォントがシステムに組み込まれていないと起動できませんので注意してください(特にSweetJAMユーザの方)。
○フォントについて
このスタックでは、"Osaka" の9、"細明朝体" の9, 10, 12, 18, 24、"Times" の24, 48ポイントのフォントを使っています。もし、これらのフォントが組み込まれていない場合には、表示が正常にできなくなるので、ぜひ組み込んでおいてください(デフォルトのシステムでは組み込み済のハズですが)。
○カラー環境について
このスタックは、8ビットカラー(256色)で作られていますので、色深度設定がこれより低いと正常に表示されません。
8. 開発環境
------------
○Machine :
IIci (180MB HD/20MB RAM)
+ DAYSTAR PowerCache 50MHz with FPU
+ RasterOps ColorBoard364
+ YANO ReoDrive 3.5
○Software :
HyperCard 2.2
HyperCard 2.1J
CompileIt! 2.0 Working Model
ResEdit 2.1.1
Color It! 2.0J
Edit_7 1.0b2
MtChangeRsrc XCMD v2.2
○BGM :
Serge Prokofiev Symphony No.4
Seiji Ozawa
Berliner Philharmoniker
Charles Ives Symphony No.2
Leonard Bernstein
New York Philharmonic
etc.
CompileIt! 2.0 Working Model は、HyperTalk スクリプトから XCMD や XFCN が作成できる優れものソフト CompileIt! の機能限定デモ版(10行以内のスクリプトがコンパイル可能)です。
MtChanegeRsrc XCMD v2.2 は田中求之氏のガラパゴス通信 XCMD 集 G-XCollection 1.0 より拝借させていただいたもので、リソースIDの一括移動やリソース名の一括変更の際に使わせてもらいました。
また、このスタックには、CompileIt! 2.0 Working Model で自作したものの他、以下の XCMD/XFCN を使用しています。
Apple Computer, Inc.
AddColor XCMD
F. Rinaldi氏作
FullFind XFCN (1.4)
田中求之氏作
MtReadTextRsrc XFCN v3.0
F. Rinaldi氏、及び田中氏のフリーウェア XCMD/XFCN には毎度お世話になっています。この場を借りて感謝の辞を申し上げます。更に、旧暦データと二十四節気・雑節データの作成に当たっては、
しんき氏作
行事予定表示コマンド 「EVENT」 Version 3.03 ソースリスト(MS-DOS用)
中島氏作
SEKKI ライブラリ ソースリスト(MS-DOS用)
を利用させていただきました(いずれもNifty-Serveで公開されているものです)。これらの方々にも大いに感謝致します。
9. 参考文献
------------
「暦解説.読」を参照してください。
10. 版の沿革
-------------
v1.1.5 /94.10.09
○機能アップ点
・記念日・行事表示機能の一部機能追加
→誕生日の指定機能を追加しました。
→「絵」フォルダにPICTを用意すれば当日表示されます。
→詳細は「KOYOMI.読」を参照してください([14])。
・桃里風生誕記念表示追加(笑)
→10月13日に立ち上げてみてください。
○修正点
・リソース関係の修正
→一部PICTリソースのidがNavigatorパレットのそれとバッティング
していたので、idを変更しました。
-----------------------------
v1.1.4A(非公開) /94.09.29
○修正点
・日付チェック機構改良
→日付フォーマットに依存せず認識するようにしました。
→HyperTalkのdateItemsという形式を利用してスクリプトを
書き直しました。
→英語版+JLKなどの環境でも問題なく稼動可能になりました。
-----------------------------
v1.1.4 /94.09.19
○機能アップ点
・記念日・行事表示機能の一部機能追加
→ある年月日までの(からの)日数の表示機能を追加しました。
→例えば、「Before,2001,1,1,21世紀」の書式で、
「21世紀まであとxx日」という表示が得られます。
→詳細は「KOYOMI.読」を参照してください([10]〜[13])。
・縮小表示状態への移行時にスクリーンサイズチェック・自動位置補正
→画面解像度の高いマシンで画面の端に置いて使用したものを、
解像度の低いマシンで使用すると画面の外に行ってしまうので、
スクリーンサイズをチェックして画面内に収めるようにしました。
・前日/翌日ボタン設置
→要望があったので追加しました。
○修正点
・使用XFCNの変更(ResTextからMtReadTextRsrcへ)
→媛栗暦では、TEXTリソースから節気・雑節データを持ってきます。
→実は、Rinaldi氏のResTextは日本語をうまく拾ってくれません。
媛栗暦では、TEXTリソースには日本語を入れてないので、
バグは起きませんが、それでも前々から気になっていたので、
今回、田中氏のMtReadTextRsrcを使わせてもらうことにしました。
・ダイアログのリソースを追加
→ask、answerダイアログで四靈工房アイコンが表示されます。
・HyperCardのアバウトも出るように修正
→Appleメニューからアバウト(媛栗暦について...)を呼んだ場合に、
HyperCard本体のアバウトもちゃんと出るようにしました。
・スクリプトの整備
→旧暦算出のスクリプトがぐちゃぐちゃだったので(笑)整理し直しました。
・下段の「歳下食<さいげじき>」「重日<じゅうにち>」を追加
→追加というか、入れ忘れです。
・暦解説.読の微修正・加筆
○バグフィクス
・臘日<ろうにち>と社日<しゃにち>判定のスクリプトの間違いを修正
→本当は臘日(社日)なのに臘日(社日)と認識しない場合がありました。
例えば、来年1月25日が臘日ですが、1.1.3以前では表示されません。
・凶会日<くえにち>判定の間違いを修正
→ファンクション呼び出しの際、渡す引数が間違っていました。
まあ、下段だからどうでもいいといえばいいんですが(笑)。
・どひゃ〜、あばうとのコピー表示がぁぁ〜〜、おーまいがっっ!!
→やっても〜た、今ごろ気づくなんて恥づい〜〜
TOUTIHUじゃなくてTOURIHUですよ〜〜〜!
-----------------------------
v1.1.3 /94.08.19
○機能アップ点
・縮小表示のまま終了すると次回から縮小表示で立上げ
→縮小表示状態でスタック終了すると、
次回立上げ時は自動的に縮小表示になります。
→縮小表示していた場所もちゃんと記憶しています。
・縮小表示状態から、キー操作で標準の大きさに戻る
→縮小表示状態で、option+return(option+enter)で標準状態に戻ります。
・暦解説.読の加筆
→日本での改暦についてと二十四節気と季節についての記述を追加しました。
○機能変更点
・旧暦と節切りの暦の漢数字表示の変更
→「二十」は「廿」、「三十」は「卅」で表示します。
→省スペース、ではなく、「それ」っぽさを出しただけです(笑)。
○バグフィクス
・縮小表示状態でのズームボックスクリック対策
→縮小表示と標準状態の間の移行を、
ズームボックスのクリックと正規のボタンを併用して行った場合、
表示がおかしくなることがあるのを修正しました。
-----------------------------
v1.1.2(非公開) /94.08.13
○バグフィクス
・テキスト出力のデータ誤りを訂正
→節切りデータの近辺が間違っていたのを修正しました。
→この機能は多分、使用頻度は低いと思うので非公開にしました。
-----------------------------
v1.1.1 /94.08.12
○バグフィクス
・節切の暦の誤りを訂正
→以前のものでは、一番最近の節気か中気からの日数になっていました。
正しくは、一番最近の節気からの日数が節切りの暦になります。
・七十二候が正しく表示されていなかったのを修正
→七十二候を求めるスクリプトが間違っていました。
・縮小表示のままスタックを終了すると次回表示がうまくいかないのを修正
-----------------------------
v1.1 (初版第二刷) /94.08.02
○機能アップ点
・二十七宿の表示をサポート
→宿曜占い関係では未だに使うので、一応。
・暦注下段をサポート
→(笑)。
・おおよその月齢と、その和名を表示
→せっかくだから、旧暦に含まれる月の情報を活かそうということで。
・縮小表示機能
→デスクトップに置いといても邪魔にならないように付けました。
・祝日・振替休日は、日付に赤丸を表示
→休みの日かどうかくらいは表示せねば、と思い追加した機能です。
・土曜日は青で、日曜日は赤で日付を表示
→日めくりカレンダーなら本来デフォルトの機能ですね。
・記念日・行事表示機能の一部改良
→曜日指定で、月の最後から何番目の?曜日という指定が可能になりました。
・二十四節気・雑節の表示は、記念日・行事の欄に表示するように変更
→表示の繁雑さを避けるためです。深い意味はありません。
・暦解説.読の大幅加筆・訂正
→特に天文学関係の加筆を中心に、独立した文書としても読めるようにしました。
・おまけとして七十二候サポート
→七十二候をPICTに落としこんで表示できるようになりました。
○バグフィクス
・FullSort XFCNをHyperCard内蔵のsortコマンドに変更
→F. Rinaldi氏作FullSort XFCNにバグを発見しました。
日本語文を行ソートすると、ときたま最終行の後にゴミが入ります。
メモリ内で、行カウントを一行余分に採ってしまっているらしいです。
→対処としてHyperCard内のsortコマンドで書き直しました。
思ったほど速度低下が無かったのは意外でした。
(全体が遅いから気にならないだけの話なんですけどね)
・暦解説.読の大きな間違い
→二十四節気を定義する黄経がずれていました(やばいやばい)。
→0度は「立春」でなくて「春分」です。大嘘ですみません。
-----------------------------
v1.0 (初版第一刷、マニュアル改訂版) /94.03.30
○バグフィクス
・初公開版の「暦解説.読」と「媛栗暦.読」にあった(恥ずかしい)間違いを訂正
→日本語が変な所とか、完全な思い違いとかがありました。
→本体は何もいじってません。
→「暦解説.読」と「媛栗暦.読」のバージョンが v.1.0.1 になってます。
-----------------------------
v1.0 (初版第一刷) /94.03.21
・初公開版
11. 利用条件・転載条件・免責条項
---------------------------------
「媛栗暦」は、フリーウェアです。以下に、利用条件などを記します。
! 以下の条項で「本ソフトウェア」あるいは「オリジナル」とは、
媛栗暦(スタック本体)、
媛栗暦.読(本ドキュメント)、
暦解説.読(暦に関する解説)
KOYOMI(記念日・行事辞書)、
KOYOMI.読(記念日・行事辞書記述法ドキュメント)、
の5つのファイルのパッケージを意味します。
! 本ソフトウェアの著作権は、桃里風 (MXB02102@NIFTY-Serve) に帰属します。
! 本ソフトウェアの改変・改造は自由です。ただし、改変・改造したものを配布、または転載してはいけません。配布・転載は必ずオリジナルの構成で行ってください。
! 媛栗暦本体のスクリプトやフィールドの内容、及び文書の内容の引用・使用には制限を設けませんが、カラーグラフィックの構成要素(リソースデータを含むが、カスタムアイコンは含まない)は、一部分であっても(1ドットたりとも!)引用・使用する場合は必ず著作者に連絡してください。
! 他のBBSへの転載や、雑誌・書籍等への掲載する際には、事前に必ず著作者に連絡してください。なお、公的でない再配布(知人・友人同士の配布も含む)には連絡の必要はありません。
! 配布の際には、本ソフトウェアに対していかなる課金を科すことを禁じます。但し、配布の際にかかるディスク代金等の実費の請求は制限しません。
! 「媛栗暦」本体機能の営利目的の利用(吉凶占いで金をとるなどの行為)、および、文書の情報内容に対する課金はこれを厳に禁じます。
! 本ソフトウェアを使用したことにより、何らかの不都合(遅さにたいする怒り、今日の運勢をみての悲しみ、レベルの低さに対する頭痛、など)が生じても、著作者は一切責任を負いません。利用者各自で対処してください。
! 本ソフトウェアを使用したことにより、何らかの都合の良いことが生じても、著作者は一切責任を負いません。利用者各自で喜んでください。
! 著作者は本ソフトウェアのアップグレードの義務を一切負いません。
! 本ソフトウェアの内容は予告なしに気まぐれで変更される場合があります。
12. 連絡先
-----------
バグや、「KOYOMI」ファイル、その他文書ファイルの誤り等を発見しましたら、なるべく著作者まで連絡してください。また、「媛栗暦」に対する意見や、『こんな記念日、祭がある』などの情報があったら、連絡してくださるととってもうれしいです。連絡は下記宛てで電子メールでお願いします。なお、できれば、記念日等の日取りを教えてくださる際には、年によって日付の変わるものなどは特に正確に(○月第x△曜日などというふうに)お願いします。
著作者 桃里風(佐藤太郎)
ID MXB02102 @ Nifty-Serve
13. あとがき(囈)
-------------------
以下は、戯言です。読まなくても一向に構いません。
○日付の色付け表示のこと
--------------------------
ちょっと気張って土曜日曜の日付に色を付けるという暴挙に出てますが、これは全部PICTです。実際、HyperCard のカラー化で、文字の色付けも期待したのですが、実現されなかったものですから。なかには、レジストレーションポイントがちょっとずれてるのもありますが、愛嬌ということでお願いします(笑)。余談ですが、日曜を赤い字で表すのは万国共通らしいですが、土曜日を青い字で表すのは日本だけだそうです。
○下段のこと
--------------
暦注下段に関しては、生年の十二支に関係のあるものなどは除いています。たとえば下段としては有名な「三箇<さんが>の悪日」、すなわち「大禍日<たいかにち>」「狼藉日<ろうしゃくにち>」「滅門日<めつもんにち>」や、「五墓日<ごむにち>」などです。三箇の悪日などは、最近の暦では生年に関係なく撰日しているようですが、正式にはやはり生年が関係してきます。どちらにしても凶日ばかりなので、無いほうが気が楽というものですし(笑)(もっとも、私は、初めから気にしてませんが(笑))。
さて、八月に入って、平成七年度の神正暦(高島易断本部編纂)なるものを手に入れました。これには、暦注下段も載っていますので見てみると、なんと節切りで撰日すべきところを旧暦の月切でやっているのです。どうせ迷信だから、とは言ってもこれじゃ情報としてすら使えません。占いといえども学問を主張するなら(運命学とか)、ちゃんと「占い関係以外の」文献にもあたって、勉強して欲しいものです。
○月齢のこと
--------------
ついでに入れた月齢ですが、本来正確な表示のためにはかなり面倒な計算が必要になるところ、ただ単純に旧暦の日付に合わせているだけで済ませているので、一切計算を行っていません。それでもせいぜい一日前後のズレで済みます。このように月の満ち欠けの情報が容易にわかるのが旧暦の優れた点です(というか、月の情報から旧暦を構成するわけですから当たり前ではあります)。新暦(グレゴリオ暦)では、年単位での日数合わせはかなり正確なのですが、その代償として月の情報が全くなくなっているので、潮の干満の情報が重要な漁師さんや、満月が気になる狼男さん(笑)などには、旧暦の方がある意味便利かもしれません。
○二十七宿のこと
------------------
二十七宿と二十八宿を並記するというのは前代未聞ですが(笑)、暦注をあくまで一つの情報という位置付けで考えているので、まあいいかと思っています。なお、第一刷では、二十八宿が中国起源と断言してしまいましたが、どうやら、インドのそれと中国のそれは別物らしいということが、後から分かりました。詳しくは、「暦解説.読」を見てください。
○雑注の月への配当について
----------------------------
ところで、本来、干支や九星、二十八宿(二十七宿)などは月にも配当され、占いなどにも用いられているのですが、「媛栗暦」ではこれらを表示していません。というのも、「月」と一口に言っても、新暦の「月」、旧暦の「月」、節切りの「月(節月)」というふうに、三通りの「月」があり、どれに配当すべきかの判断が困難であるのと、必要以上に表示が複雑になるからです。
一般的に流布している暦を見ると、これらは単純に新暦の「月」に配当している場合が多いですが、例えば、二十七宿などは旧暦の「月」との関係で定義されていますし、十二支は本来正式には節月に配当します。この辺の関係がちょっと判りにくく、(狭い画面内で)系統立てて表示することが困難なので、結局「媛栗暦」に載せていないわけです。実は細かいことを言うと、「年」への干支などの配当も、新暦と旧暦で別に立てるべきなのですが、一般的な認知度からいって新暦の「年」の干支の影響の方が旧暦のそれに比べて圧倒的に大きいと考えられますので、あえて旧暦の干支を立てなくてもよいと判断しました。
○縮小表示のこと
------------------
縮小表示機能は、愛用しているJames Thomson氏のfreeware高機能電卓「PCalc」、及び、Windows のアプリケーションのアイコン化にヒントを得ています。常に表示しても邪魔にならない程度の大きさということで、私自身もたいてい縮小化して使ってます。
私は会社でマルチスキャンモニタを使い、うちで13インチモニタを使っているのですが、こういった環境では、でかいモニタの端に縮小したのを置いといて、それをそのままうちに持って行ったりすると画面の外に行っちゃったりしますので、1.1.4では画面領域を見てちゃんと画面内にくるよう自動補正する仕組みを付け加えました。
○「暦解説.読」のこと
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「暦解説.読」は32Kを越えていますので、TeachText(SimpleText)では見られません。32K以上でも見られるエディタかワープロかで見てください。因みに文書入力は、飯森秀昭氏作のEdit_7です。
「暦解説.読」は独立した文章としても読めるようになっていますが、ちょっとくどい部分(悪文)があるかもしれません。特に天文関係などは図で描けば一発でわかる所をくどくど文章で説明してますし...。スタック化という手も考えましたが、他機種でも見られる方がいいかと思いまして生<なま>テキストにこだわりました。実際、私自身、今回はネット上のテキストでいろいろ勉強させてもらっており、生テキストのありがたみを感じている次第です。それにしても暦の世界は、調べれば調べるほど奥が深いと痛感した次第です。
○スケジュラ機能のこと
------------------------
本文書の冒頭で、スケジュラ機能がないと言い切っていますが、「KOYOMI」ファイルにさえ登録しておけば表示されるわけなので、まあ、超簡易スケジュラーとして使えないこともないですね。でも、私はこんな(笑)使い方はしてません。やっぱり餅は餅屋にまかせましょう......と言いつつ、市販のにしてもフリーのにしても、予定日が休日に当たる場合は繰上げる(あるいは繰下げる)、というオプションの付いたものを見たことがないんですよね。これ、定期出版物の予定を書き込むのに必須なんですが。「媛栗暦」ではちゃんとこれを指定できます。あ〜なんて便利なんでしょう(笑)。
ところで「KOYOMI」ファイルの一番うしろを見てみると...?
○おまけのこと
----------------
おまけの中で、七十二候をPICTに落として作りこんでいるので(JIS第2水準までにない字がいくつか在るので)、おまけのくせにこのPICTの分で第一刷より容量が200K程も嵩んでしまいました(なんと全体の3分の1の容量!)。
それにしても、七十二候の字面をながめているとつくづく漢字の威力を感じます。下手に絵を書くよりもよっぽど伝わるものがあると感じるのは、私だけでしょうか。
○デザインの事
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全体のデザインは、だいたい明治時代くらいのイメージで作っています。凝り方によっては、←の方向に字を走らせるとか、全部縦書きするとか、いろいろあるわけですが、←方向じゃ読みにくくて堪らんし、縦書きだとスペースの問題があるし、ということで、個人的にはちょうどこんなもんかな、という妥協点で作りました。江戸時代のイメージ、という案もなくはなかったのですが、そうすると、変体仮名とかを使いたくなってしまうので、やめました。まあ、明治時代でも略暦などでは変体仮名は使用されてはいたのですが。迷ったのは、漢字の旧字体を使うかどうかでしたが、12ポイントだと字が完全につぶれてしまうので、やめときました(七十二候では旧字体を使ってます)。
○誕生日機能と桃里風生誕記念表示機能のこと
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誕生日機能と桃里風生誕記念表示機能(笑)は、実は、前から考えなくもなかったのですが、ちょっと重たくなるかなというのが引っかかってたのです。しかし、ひめたろうさんの「あるといいな」の一言で、仕込んでしまいました(笑)。この機能を入れる前から既に充分重かったので(笑)、相対的にはあまり変わってません。桃里風生誕記念表示機能は、作者のエゴにより(笑)、オフに出来ませんので(笑)、うるさいと感じられた方すみません。「媛栗暦」のコンセプトに共感していただいた方なら了解してもらえるとは信じてますが(笑)。